優しくあたたかな太陽さんが優しい詩・愛の詩・優しい愛の詩をうたう

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おかぎりの / とにもかくにも

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中三 ・卒業文集「立志のとき(旧題 決別の決と意中の意で決意)」

立志を意識した散文。愛知県一宮市のローカルネタあり。当時の名古屋鉄道は真っ赤な列車を走らせていた。都会から来た人はさすがど田舎名古屋と言っていたんだかいないんだか。

夏休みだったのだろうか。まだまだほっぺの赤かった頃だ。半田市へ向かう真っ赤な電車の中で、僕はぶら下がっている広告を見ていた。
「けいりん」の広告である。いついつどこでやりますよ、と書いてある、そういった類のものだ。車で出掛ける時よく耳にする。
「そうか、今日は“けいりん”があったのか」
いとこと伯母が遊びにきた帰りに付いて行くことになって、何日か泊まる予定になっていた。だからその車内には、2人のぼうずと、急に2人の息子を抱えることになった伯母がいた。僕がそちらの方ばかり見ていたからだろう。「あれ、なんだか知ってる」とわんぱくどもに問題を出したのは。
彼は考え込んでいた。半田市に競輪場なぞないのだから仕方なかろう。
だが、僕にとっては、先から興味津々眺め入っていた言葉なのだ。小便をどれだけ飛ばしたかでも競争したがる、そういった仲、そういった年頃だったのだ。当然、得意な顔で答えていた。
「車が混んで、じゅうたいになることでしょ」
知らない言葉を覚えていくなんて、そんな感じだったのだ、と思う。
外国語もそんな風に接していけるのが一番いいのだろう。もし勉強するということが、知らないことを知っていくことなら、僕はこれからもずっと勉強していきたいと思う。そして、これまで学んだこと、教えられたことに応えていきたい。一つ一つ応えていかなければならない、などと、今、思っている。



見てみて真似る やってみて真似る
      あさのおかぎり 真似る良い子は すくすく育つ

慈愛に満ちたお月さまが優しい詩・愛の詩・優しい愛の詩をささやく

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ふじしょてん  
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